EIGO ROOMの【授業・レッスン実践レポ】では、現役の先生方に授業やレッスンの実践を紹介しています。今回は小学校6年生担任・外国語担当のUra先生に、この記事を書いていただきました。
教科書『Blue Sky2』のUnit2「Welcome to Japan」の実践紹介です。この単元では、来日して間もないALTに自分の「推し都道府県」を紹介する活動をしました。
「推し都道府県」を伝えることは、子どもたちとってコミュニケーションの必要性が高く、子供たちの学習意欲を引き出せると考えました。
授業者:Ura先生
2024年度6年生担任/外国語担当
本時について
学年・単元名6年生 Welcome to Japan
本時 5/6時
本時の目標 〇〇(ALTの名前)に推し都道府県を紹介しよう
語彙&言語材料
〈語句〉
・日本の名物 castle, dome, shrine, lake, temple, Mt., bridge, hot springs, festival
・ものの様子や説明 beautiful, exciting, relaxing, fun, delicious
・動作 enjoy, see, eat, visit, drink
〈表現〉
・In (spring), you can enjoy (cherry blossoms).
・They are (beautiful).
・(Tokyo) is a good place.
・You can (see Tokyo Tower) .
・Don’t miss it.
板書
授業の流れ
1. Greeting&Small talk
- あいさつ
- 日付や曜日、天気の確認 教材
2. Game
- Seasons Game
お題を聞いて、それに合った季節の場所に移動しながら鬼ごっこをする。
鬼ごっこの遊び方
教室の中に季節ごとに四角を作ります。鬼が「watermelon」や「Christmas」など季節を表すキーワードを言います。鬼につかまらないようにその季節の四角の中に逃げます。つかまったら、鬼を交代します。
3. Communication
〈Communication例〉
Hello. I'm ○○.
My favorite prefecture is Fukuoka.
Fukuoka? Nice!
You can enjoy Uminonakamichi aquarium.
It's fun.
You can eat mentaiko.
I't's delicious. Don't miss it!
I like mentaiko.
活動のポイント
聞く側の反応を意識するように指導しました。既習の表現を使ってできるだけ肯定的に反応して、話す側が話しやすいようにしました。
4. Performance Test
- 別の特別教室に移動
- テスト
ALTに「推し都道府県」の魅力を伝える
5.Reflection
- 自己評価・リフレクションカードの記入
友だちのパフォーマンステストの様子を見たり聞いたりして気付いた「友達のよかったところ」をリフレクションカードに記入する。 - 本時の活動のふり返り
授業を終えて
UDデザイン教材を使って、掲示物やワークシートを作りました。とても見やすくかわいいので、子どもたちの食いつきもよかったです。新出語句の動詞がたくさん出てくる中で、児童が混乱することが予想されましたが、絵と文字をリンクさせることで覚えやすかったようです。
この単元を通して子どもたちはとても意欲的に活動していました。自分の「好き」がこんなにも原動力になるとは思っていませんでした。推し都道府県の紹介文を作る際は、ALTに質問して、ALTの好みに合わせた内容にしようとする児童もいて、相手意識をもって活動できていました。また、習っていない単語を使うことも許容していますが、他の児童が分かるようにスライドを作ったりジェスチャーでも表現したりさせました。