1978年(昭和53年)に株式会社ギンビスより販売されて以来、子どもにも大人にも人気の大ヒット商品となっている動物型クッキー「たべっ子どうぶつ」。北海道バターを使用したバター味のクッキーは、飽きのこないみんなが大好きな味ですよね。
今回は、このたべっ子どうぶつを英語授業に取り入れたたべっ子どうぶつ風"What's this?クイズ"を紹介します。ページの終わりには、ダウンロードすればすぐに使える教材も載せています。
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国民的お菓子「たべっ子どうぶつ」
たべっ子どうぶつは、誰もが知っている有名な動物型のクッキー菓子です。みなさんがよく知っているたべっ子どうぶつは、哺乳類、鳥類などをかたどった46種類の動物でできています。実はこれ以外にも、たべっ子水族館という、海の生物47種類をかたどったクッキー菓子も販売されています。
また、たべっ子どうぶつは世界中で愛され、現在20か国で販売されています。中国名は「愉快動物餅」、英語名は「Party Animals」や「Dream Animals」。どれも楽しさや愛らしさが伝わる可愛い名前ですよね。
さて本題に戻りますが、たべっ子どうぶつのクッキーの表面には、動物の英語名がそれぞれ書いてあることでも有名です。「これは何の動物かな?」と考えながら食べるのは、たべっ子どうぶつの醍醐味でもあります。
では、実際にたべっ子どうぶつにはどんな動物がいるのでしょうか。
バター味「たべっ子どうぶつ」ビスケット
一番スタンダードな商品である「バター味」のたべっ子どうぶつの箱の裏には、46種類の動物名リストが書かれています。販売当初は、コアラも含めた47種類でしたが、耳が取れやすい、という理由で現在ははずされたそうです。また箱の表紙にはキリンとワニのキャラクターが描かれていますが、首やしっぽが長くて割れやすいためどちらもラインナップには入れなかったとのことです。
「たべっ子どうぶつ」46種類
以下に「バター味たべっ子どうぶつビスケット」の箱の裏に書かれている46種類の動物をまとめました。
- BAT こうもり
- BEAR くま
- CAMEL らくだ
- CAT ねこ
- COW めうし
- DEER しか
- DOG いぬ
- DUCK あひる
- EAGLE わし
- ELEPHANT ぞう
- FOX きつね
- FURSEAL おっとせい
- GOAT やぎ
- HAWK たか
- HEN めんどり
- HIPPO かば
- HORN-OWL みみずく
- LEOPARD ひょう
- HORSE うま
- LION らいおん
- LYNX おおやまねこ
- MACAW いんこ
- M, DUCK おしどり
- MONKEY さる
- OX おうし
- PANDA ぱんだ
- PARROT おうむ
- PEAFOWL くじゃく
- PENGUIN ぺんぎん
- PELICAN ぺりかん
- PIGEON はと
- POLAR BEAR ほっきょくぐま
- PORCUPINE やまあらし
- MOUSE ねずみ
- RABBIT うさぎ
- RACCOON あらいぐま
- RHINOCEROS さい
- ROOSTER おんどり
- SHEEP ひつじ
- SPARROW すずめ
- SQUIRREL りす
- TAPIR ばく
- TIGER とら
- TORTOISE かめ
- WILDBOAR いのしし
- WOLF おおかみ
子どもたちがよく知っている動物からあまり馴染みのない動物まで、様々な動物が入っています。「HEN/ めんどり」と「ROOSTER/ おんどり」、「COW/ めうし」と「OX/ おうし」、「DUCK/ あひる」と「M, DUCK/ おしどり」が英語学習初級者には少し難しいですね。
「HEN/ めんどり」「ROOSTER/ おんどり」と「COW/ めうし」「OX/ おうし」は基本的には雌雄(メスかオスか)の違いです。しかし「DUCK/ あひる」と「M, DUCK/ おしどり」はまったく別の動物。「M, DUCK」はMandarin Duckの略で、「オシドリ夫婦」という言葉の語源となっているオシドリという鳥の名前です。
実際のクッキーを見ながら、どう違うのか比較検証したいところですが、それはまた別の機会としたいと思います。
ちなみに元祖たべっ子動物である「動物四十七士」には、コアラが入っていたとのこと。現在は製造を中止しています。
小学校で習う動物
小学校の英語の授業で習う動物の種類は、定められているわけではありません。しかし、教科書や副読本によく出てくる動物は「たべっ子どうぶつ」にたくさん含まれています。上記にあげた動物46種類から、12種類ピックアップしてみました。
「BEAR」くま、「CAT」ねこ、「DOG」いぬ、「DUCK」あひる、「ELEPHANT」ぞう、「HORSE」うま、「LION」らいおん、「MONKEY」さる、「PANDA」ぱんだ、「MOUSE」ねずみ、「RABBIT」うさぎ、「SHEEP」ひつじ
この12種類の動物であれば、英語でもすぐにわかる子が多いでしょう。つまり、授業で扱いやすい単語だと言えます。大好きな動物型お菓子×英語で、「何の動物か知りたい!」「英語で言ってみたい!」という子どもたちの学習意欲も引き出すことができます。これを英語授業に生かさない手はありません。
子どもが大好きWhat’s this?クイズ
"What's this?"は教科書の単元にも
小学校中学年の教科書(副読本)には、"What's this?"という単元があります。ここで扱う「What's this?クイズ」には、さまざまなパターンがあります。シルエットクイズや、足跡クイズ、漢字クイズ。その他にも、模様クイズや音クイズなど、先生たちは工夫を凝らして「What's this?クイズ」を作っていることでしょう。
そこで今回、そんな先生方のために「クッキー型クイズ」を紹介します。前述した通り、「クッキー型クイズ」は子どもたちが学びたいという意欲を引き出す教材にぴったりです。
また、この単元で扱うとされている単語は、「外来語とそれを由来されている単語」と「身の回りの単語」と指導書に書かれています。「PANDA」や「LION」はまさに、外来語を由来した言葉ですし、そもそも動物は子どもたちにとって身近な存在です。
Animal Cookies Quiz
クイズの進め方は簡単です。
まず、(クラスの習熟度によりますが)クイズの前に一度動物に関する単語を復習することをおすすめします。馴染みのある英単語であっても、事前にちょっとした支援があるだけで、英語が苦手な子にとっては授業参加への気持ちが大きく変わります。
そして、さっそくクイズタイムです。動物型クッキーが描かれたピクチャーカードを見せて、"What's this?" と聞きます。"What animal is this?" や "What animal can you see?" など聞き方を変えることもできます。クイズをする際は、すぐに答えを聞かずにヒントを3つほど子どもたちに伝えます。そうすることで、子どもたちのリスニング力も伸ばすことができます。"It's big" "It's brown" "It likes fish"のように、簡単な単語だけで文を作るとよいでしょう。
答えは「くま」でした。
- 動物の英単語を復習する。
- 動物型クッキーのピクチャーカードを使い"What's this?" と子どもたちに聞く。(余裕があれば、大きな箱の模型を作り、そこから取り出すジェスチャーをすると盛り上がります)
- 答えはすぐに出さず、ヒントを3つあげる。
- 答えを見せる。
絵カード〈「たべっ子どうぶつ」モチーフ Animal Cookies Flashcards 動物クッキーピクチャーカード〉 24pages(「バター味たべっ子どうぶつビスケット」の46種類の動物から、子どもたちに人気の12種類をピックアップ)
なぞり書き〈Forest Animal Cookies Tracing Page 森の動物クッキーなぞり書き練習〉 1page
アクティビティ〈Forest Animal Cookies Matching Game Worksheet 森の動物クッキー絵合わせゲーム〉 1page
他にも、クッキー型クイズに関連した教材がダウンロードできます。詳細はダウンロードページをご覧ください。
身近なものから教材をさがそう
今回は「たべっ子どうぶつ」風の、動物型クッキーをモチーフにした"What's this?クイズ" をする方法を紹介しました。
実生活の自分自身に繋がりがあるようなオーセンティックな教材を使った授業は、子どもたちにとってはとても楽しい授業であることに間違いありません。英語の教材になるモノやコトが、身の回りにたくさん溢れています。ぜひ、探して授業に取り入れてみてくださいね。